日本の現役労働世代におけるがん長期予後の職種間格差に関するデータは限られている。産業医科大学高年齢労働者産業保健研究センターの渡辺一彦氏らは、神奈川県地域がん登録のデータを用いて、現役労働世代における10年間の職種によるがん予後格差を検討する後ろ向き観察研究を実施。日本の現役労働世代において、長期のがん死亡率に職種間格差が存在し、特に肉体労働者で高かったことをCancer Med(2025; 14: e71020)に報告した。(関連記事「卵巣がんリスクと関連する職業は?」)