経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行時には、造影剤使用量が増えるほど造影剤腎症(CIN)の発症リスクが高まることが知られている。一方、診断精度と安全性を両立させる必要があることから、造影剤の希釈や造影回数の抑制は容易でなく、造影剤使用量の低減が大きな課題となっている。東宝塚さとう病院(兵庫県)コメディカル部放射線室の有田豊広氏は、第33回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2025、7月17~19日)で、造影剤使用量の低減に向けた自施設での取り組みを報告。「対策により、月当たりの平均造影剤使用量が初めて100mLを下回り86.8mLまで低減できた」と発表した。(関連記事「エンパグリフロジンに造影剤腎症の予防効果」)