慢性蕁麻疹、特に慢性特発性蕁麻疹は6週間以上持続する膨疹や血管性浮腫を特徴とし、患者のQOLを大きく損なう疾患である。近年、ビタミンDの免疫調節作用に注目が集まっており、欠乏が慢性蕁麻疹の発症や増悪に関与する可能性が指摘されてきた。アフガニスタン・Ibn E Seena HospitalのAyesha Siddiqui氏らは、慢性蕁麻疹とビタミンDの関連を検証する目的でシステマチックレビューを実施。ビタミンD補充は、特に欠乏が確認された慢性蕁麻疹患者において安全かつ低コストな補助療法になりうることが示唆されたとEur J Med Res(2025; 30: 691)に報告した。(関連記事「慢性特発性蕁麻疹に効果が高い薬剤・用量は?」)