日本高血圧学会は今年(2025年)8月29日に『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(以下、GL2025)を刊行する。高血圧の基準は診察室血圧が140/90mmHg以上と変更はないが、年齢や合併症に関わらず個人の特性に配慮して降圧目標を130/80mmHg未満としたほか、血圧管理を目的としたスマートフォンアプリによる介入の提案が新たに加わった。8月25日に東京都で開かれたメディア説明会(主催:CureApp)では、日本高血圧学会理事長の苅尾七臣氏、GL2025作成委員長の大屋祐輔氏が、学会の取り組みやGL2025について解説した。CureApp代表取締役社長で医師の佐竹晃太氏は、治療アプリを導入した高血圧患者では自身の生活習慣の状況を積極的に話してくれるようになったエピソードを紹介した。