国内初!急性心筋梗塞とPM2.5成分の関連を解明

ブラックカーボン曝露で入院リスク増

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 直径2.5μm以下の微小粒子状物質(PM2.5)は、呼吸器疾患や心血管疾患(CVD)の危険因子との指摘があるが、構成成分ごとの影響を全国規模で検討した研究は限られている。桜十字八代リハビリテーション病院副院長/熊本大学客員教授の小島淳氏らは、日本循環器学会が構築した循環器疾患診療実態調査(JROAD)および、環境省が全国7都道府県に設置した大気エアロゾル化学成分連続自動分析装置(ACSA-14)のデータを用い、急性心筋梗塞(AMI)とPM2.5およびその構成成分との関連について検討する後ろ向き観察研究を実施。9月4日に東京都で開催した記者会見で、同氏は「本研究によりブラックカーボンへの曝露がAMI入院リスク上昇に関与することを国内で初めて明らかにした。国内外の環境保健政策に大きな示唆を与える知見だ」と強調した。結果の詳細は、Commun Med2025年9月4日オンライン版)に同時掲載された。(関連記事「大気汚染問題を医学の重要テーマに!」「PM2.5曝露で脳梗塞予後が悪化」)

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