rt-CGMで妊娠糖尿病の出産転帰が改善

GRACE試験:SMBGと比べ在胎不当過大児発生率が低下

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 妊娠糖尿病(GDM)は母児にさまざまな周産期合併症を引き起こし、有害転帰リスクを高める。国内外のガイドラインでは、GDM妊婦に対し血糖自己測定(SMBG)に基づく空腹時・食後血糖値の管理を推奨しているが、頻回の測定は負担が大きい。1型糖尿病の妊娠管理においては持続グルコースモニター(CGM)の有用性が示されているものの、2型糖尿病やGDMでのエビデンスは乏しい。オーストリア・Medical University of ViennaのTina Linder氏らは、GDM妊婦を対象にリアルタイムCGM(rt-CGM)を用いた血糖モニタリングによる産科転帰改善効果をSMBGと比較する非盲検多施設共同ランダム化比較試験GRACEを実施。SMBG群と比べ、rt-CGM群では在胎不当過大(LGA)児が有意に少なかったと欧州糖尿病学会(EASD 2025、9月15~19日)で発表した。(関連記事「妊娠糖尿病の基準値に引き下げの影響は?」)

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