勃起障害(ED)は、心血管疾患(CVD)を含むさまざまな慢性疾患の初発症状として現れることがある。大気汚染がCVDリスクを高めることは知られているが、大気汚染とEDの因果関係については倫理的制約もあり、完全には解明されていない。この課題を克服するために、中国・Second Hospital of Shanxi Medical UniversityのZhenxing Wang氏らは英国の大規模長期前向き研究UK Biobank(UKBB)のデータを用い、2標本メンデルランダム化(MR)解析を用いた研究を実施。遺伝学的にPM2.5がEDの独立した危険因子であることを、初めて明らかにしたとAging Male (2025; 28: 2557339)に報告した。(関連記事「勃起障害に影響する職業関連因子とは?」「国内初!急性心筋梗塞とPM2.5成分の関連を解明」)