関節リウマチ(RA)患者は骨折リスクが高いことが知られ、骨粗鬆症治療や転倒予防などの介入が重要となる。東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学分野/若林医院(東京都)院長の古谷武文氏は、長期間にわたるRA患者の追跡調査「IORRAコホート」の最新データを第27回日本骨粗鬆症学会(9月12~14日)で発表。「生物学的製剤やJAK阻害薬の登場により、RAの疾患活動性は大幅に改善したが、骨折発生率はこの13年間で減少しておらず、むしろ増加傾向にあった」と指摘。骨脆弱性への対応が見過ごされている現状に対して警鐘を鳴らした。(関連記事「RA患者では加齢に伴い非椎体骨折が急増」)