若年発症成人型糖尿病(MODY、若年発症顕性遺伝性糖尿病とも)は、発症年齢や家族歴などの特徴から特定の遺伝子変異(バリアント)が主な原因と考えられる単一遺伝子糖尿病の一種である。MODYは患者のバリアントの種類によって治療方針が大きく変わることから早期の診断が重要だが、日本では標準的なスクリーニング基準が整備されておらず、患者の実態も十分に把握されていない。日本糖尿病学会(JDS)は10月1日、「単一遺伝子異常による糖尿病の成因・診断・治療に関する調査研究委員会」(以下、調査研究委員会)が行ったMODYの実態解明を目的とした全国規模の調査結果を公開。従来の指標では十分な診断が難しいことなどを指摘した。詳細はJ Clin Endocrinol Metab(2025年8月25日オンライン版)に掲載された。(関連記事:「エンパ追加が若年発症顕性遺伝性糖尿病に有効」)