人工膝関節全置換術(TKA)をめぐっては、術後の機能回復に個人差が見られることから至適アライメントや靭帯バランス、関節面形状などについて議論がある。近年登場した手術支援ロボットは術後機能向上への貢献が期待される一方、中長期成績や費用効果面での課題が指摘されている。高松赤十字病院(高松市)整形外科第二整形外科部長の浜田大輔氏は日本スポーツ整形外科学会2025(9月12~13日)で、自験例などを提示しながら従来法と手術支援ロボットの比較、自施設での取り組みを紹介。TKAにおける手術支援ロボットの有用性および今後の可能性について発表した。(関連記事「人工膝関節置換術にロボットは必要か」)