「透析患者にコロナワクチン」推奨施設は4割未満

日本透析医学会・感染対策委員会が警鐘

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 透析患者は非透析患者に比べ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した際の重症化・死亡リスクが高く、十分な感染予防が求められる。しかし昨年(2024年)10月以降、透析患者における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種は①60歳以上では各自治体の設定に基づく費用負担を伴う定期接種、②60歳未満では全額自己負担による任意接種-のいずれかとなっており、ワクチン接種率の低下が懸念されている。日本透析医学会の感染対策委員会は10月8日、同学会会員施設を対象に「外来維持血液透析患者におけるインフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症の現況」に関する実態解明を目的とした全国規模の質問票調査の結果を公開。2025/26年シーズンにSARS-CoV-2ワクチンを推奨する予定だと回答した施設は4割に満たなかったなど、インフルエンザに比べて推奨意欲が低い実態を指摘した。(関連記事:「透析施設のコロナ感染対策、伝播抑える工夫」)

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