日本産婦人科医会は、福島県立大野病院事件や大淀病院事件を契機として「産科崩壊」が叫ばれていた2007年、マスコミ関係者との意見交換を目的に月1回の記者懇談会を開始した。第200回を迎えた10月15日の懇親会では、同会会長の石渡勇氏が日本の少子化対策としての正常分娩の保険適用について講演。保険適用化は分娩取り扱い診療所の撤退につながり、ひいては高次医療機関に分娩が集中し、過重労働を引き起こす負の連鎖につながると指摘した。(関連記事「『正常分娩の保険適用』は美名の下の拙速な制度変更」)