『心不全診療ガイドライン2025年改訂版』では、心不全増悪による入院患者への移行期管理としてガイドラインに基づく薬物療法(GDMT)の導入や、タイトレーションを可及的早期に実施すべきとしているが、忍容性の問題が障壁となりうる。そこで、防衛医科大学校循環器内科准教授の長友祐司氏は、多施設共同急性心不全レジストリデータを用いて、HCNチャネル遮断薬イバブラジンの処方とGDMTにおける治療薬の処方との関連性を検討。退院時の同薬処方がGDMTにおける治療薬の最適化に寄与する可能性が示されたと、第73回日本心臓病学会(9月19~21日)で発表した。(関連記事「心不全への標準治療、スコア化で導入率上昇」)