JDDW2025:次の世代へ知をつなぎ、参加するたびに新しい発見を

日本消化器関連学会機構(Organization of JDDW) 理事長
関東中央病院 病院長

小池 和彦 氏

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 第33回日本消化器関連学会週間(JDDW 2025)が盛大に幕を開けました。準備段階から5学会が互いの特色を生かし、意見を重ねながら協力し合った結果、各大会長の個性と熱意が結実し、素晴らしい形でスタートを切ることができました。中でも第67回日本消化器病学会大会会長の上野義之先生は、各学会の調整役として中心的な役割を担い、円滑な開催に大きく貢献されました。

 各大会長の先生方は、JDDWをこれまでの研究や臨床活動の集大成として臨む特別な機会と受け止めておられると思います。開催に向けて高い緊張感と責任感をもって準備を進めてこられ、その真摯な姿勢に心から敬意を表します。その思いを支えられるよう、JDDW全体として支援体制を整え、開催を迎えた今回のJDDW 2025が意義深い会となることを願っています。

 今年の参加登録数は開会前の時点で約1万2,000人に達し、現地とオンラインを合わせると最終的に約2万4,000人の参加が見込まれています。例年と同様に高い関心を集めており、JDDWが国内外の消化器領域を代表する学会として広く定着していることを実感しています。海外からの招待講演も増え、JDDWは国際的な学術交流の場としてさらに広がりを見せています。ぜひ、海外の研究者との積極的な意見交換を楽しみ、研究や臨床の枠を越えたつながりが広がることを願っています。

 JDDWを運営する上で、私が常に意識しているのは「次の世代への継承」です。若い医師や研究者が、子育てや臨床業務と両立しながら学会活動を続けられるよう、オンデマンド配信を含むハイブリッド開催の定着に取り組んできました。現地で参加できない方々にも研究の最前線を共有できる環境を整えることが、私たちベテラン世代の責務だと考えています。これからも、次世代を担う若い医師・研究者を支える取り組みを続けていきたいと思います。

 私は、参加するたびに新しい発見や刺激を感じてもらえる、そんな会であり続けたいと思っています。そのために、より心に残るJDDWを目指して、今後も工夫と知恵を重ねてまいります。今年のJDDWが、参加された皆さまの記憶に残る実り多い3日間となることを、心から願っています。

左から岡庭信司氏、瀧口修司氏、竹原徹郎氏、小池和彦氏、田中聖人氏、上野義之氏

第68回日本消化器病学会大会

[会長]海野 倫明
東北大学大学院 消化器外科学

第112回日本消化器内視鏡学会総会

[会長]石原 立
大阪国際がんセンター 消化管内科

第30回日本肝臓学会大会

[会長]波多野 悦朗
京都大学大学院 肝胆膵・移植外科

第24回日本消化器外科学会大会

[会長]上野 秀樹
防衛医科大学校 外科

第64回日本消化器がん検診学会大会

[会長]三上 達也
弘前大学大学院 先制医療学

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