左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)に対し、国内外のガイドライン(GL)ではFantastic Fourとも呼ばれる4剤〔レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬/アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)、β遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)、SGLT2阻害薬〕をGLに基づく薬物療法(GDMT)として推奨している。臨床ではこれらの薬剤を順次導入するが、至適導入順は明らかでない。デンマーク国立血清研究所のHenrik Svanström氏らは、RAS阻害薬とβ遮断薬に続く第三選択薬としてのMRAとSGLT2阻害薬の有効性を比較する実薬対照新規使用者デザイン(ACNU)の全国コホート研究を実施。結果をLancet Reg health Eur(2026; 60: 101510)に報告した。(関連記事「心不全GL、HFpEF治療の推奨にSGLT2阻害薬とMRA」)