新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後症状(Long COVID)は、身体機能やQOLを低下させることが知られている(関連記事「Long COVIDは心身のQOLを低下」)。レジスタンス運動がLong COVIDに有効とのシステマチックレビューがあるが、エビデンスの確実性が低く、有害事象に関するデータも乏しい。英・University of GlasgowのStuart R. Gray氏らは、4週間以上持続するLong COVID患者を対象にレジスタンス運動の有効性と安全性を検証するランダム化比較試験(RCT)を実施。通常治療単独の対照群と比べ、3カ月のレジスタンス運動を行った介入群では歩行機能や健康関連QOLなどが有意に改善したと、米国心臓学会(AHA 2025、11月7~10日)で発表した。結果の詳細はJAMA Netw Open(2025; 8: e2534304)に同時掲載された。