2024年版Kidney Disease Improving Global Outcomes(KDIGO)ガイドラインでは、推算糸球体濾過量(eGFR)が20mL/分/1.73m²(以下、eGFR値の単位は省略)以上の慢性腎臓病(CKD)合併2型糖尿病患者に対し、SGLT2阻害薬の使用を推奨している。だが、eGFR 15~20を含む重度の糖尿病関連腎臓病(DKD)例におけるSGLT2阻害薬の腎保護効果はエビデンスが限られている。浜田メディカルクリニック(和歌山市)院長/和歌山県立医科大学腎臓内科の北田宗弘氏は、第40回日本糖尿病合併症学会(11月14~15日)で自身らが実施した多施設共同非盲検ランダム化比較試験RESOLUTION Studyについて解説。「ルセオグリフロジンは中等度~重度のDKD患者に対して腎機能保持効果をもたらす可能性がある」と報告した。(関連記事「SGLT2阻害薬で糖尿病の脂肪肝と肝線維化が改善」)