GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)セマグルチドの皮下注製剤(商品名オゼンピック)の週1回投与は、2型糖尿病に対する有効性と安全性が示されている。しかし、東アジア人集団を対象とした臨床試験データは限定的で、実臨床データ(RWD)による検証が求められている。臨床ではこれらの薬剤を順次導入するが、至適導入順は明らかでない。東邦大学医療センター大森病院糖尿病・代謝・内分泌センターの岩田葉子氏らは、国内5施設でセマグルチドを皮下投与した2型糖尿病患者を対象に後ろ向き観察研究ORIGAMIを実施。その結果、良好な血糖コントロール、体重減量、脂質プロファイルおよび肝機能の改善などが認められ、消化器系有害事象の頻度は臨床試験と同程度だったとDiabetes Ther(2025年11月18日オンライン版)に報告した。(関連記事「週1回のセマグルチドでMACEリスク減」)