ペースメーカー、除細動器などの心臓植え込み型電気デバイス(CIED)は致死性不整脈を防ぐ有用なデバイスだが、植え込み後に感染症を来すことがあり、進行するとデバイス本体やリードを抜去する必要がある。最近では心臓外科医による開胸手術に加え、循環器内科医などによるエキシマレーザーシースを用いた経皮的なリード抜去が行えるようになった。広島大学大学院心臓血管外科診療准教授の今井克彦氏は、感染デバイス除去時の心臓外科医の役割を第63回日本不整脈心電学会学術大会(7月14~17日、大会長=筑波大学循環器内科教授・青沼和隆氏)で解説。心臓外科医は、循環器内科医による経皮的リード抜去術時、外科的手技が必要なトラブルに備えるが、実際はリードおよびポケット内のデバイスを全て除去できる利点があると述べた。