女性維持透析患者の妊娠と出産については、医療従事者と患者の双方とも、意識が高いとは言い難い現状にある。さらに、1996年の全国調査から約20年が経過しており、情報の改定を行い、正確な知識の普及や選択肢の提示につなげることが求められている。こうした背景を踏まえ、静岡県立総合病院腎臓内科の平野寛子氏、上田知未氏らは、国内の女性維持透析患者の妊娠および出産の実態調査を行い、その結果を第63回日本透析医学会(6月29日~7月1日)で報告した。