UCが内視鏡検査なしで診断可能に!?

有用な血液診断マーカーを同定

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 炎症性腸疾患(IBD)は、主に潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)を指し、若年層を中心に患者数が急増しつつある。正確な病状の把握には大腸内視鏡検査が欠かせないが、身体的負担が大きく、より負担が小さい検査法が求められている。東北大学病院消化器内科病院講師の角田洋一氏らの国際共同研究グループは、IBD患者、大腸がん患者、健康人など300例以上の日本人および米国人の血清サンプルを用いて、血管内皮細胞プロテインC受容体(EPCR)に対する自己抗体(抗EPCR抗体)を測定した。その結果、UC患者の多くでは同抗体が検出されたのに対し、大腸がん患者や健康人、IBD以外の腸炎などの患者からは検出されなかった。同抗体がIBDの診断、特にUCの診断に有用である可能性が示唆されたとClin Gastroenterol Hepatol2021年12月28日オンライン版)に発表した。

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