下痢止めが自閉症の治療薬候補に

中核症状の治療に転用可能な既存薬を特定

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 下痢止め(腸運動抑制薬)として広く用いられているμ-オピオイド受容体作動薬のロペラミドが、自閉症スペクトラム障害(ASD)の中核症状である社会的コミュニケーション障害の治療に転用できる可能性が示された。ノルウェー・University of OsloのElise Koch氏とデンマーク・Aarhus UniversityのDitte Demontis氏は、ネットワーク解析を用いてASDに関連する遺伝子ネットワークを特定し、薬剤とASDによるネットワーク内遺伝子の発現の変化(摂動)を比較した。その結果、ASDによる変化を逆転(好転)できる既存薬として、ロペラミド、ブロモクリプチン、ドロスピレノン、プロゲステロンの4剤を特定したとFront Pharmacol2022; 13: 995439)に発表した。

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