パーキンソン病薬が抗がん薬の副作用を軽減

イストラデフィリンの動物実験結果

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 シスプラチンは各種のがんの治療に用いられるプラチナ系抗がん薬だが、腎毒性および化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の重篤な副作用が投与例の約3分の1に見られるため、抗腫瘍効果を維持しつつこれらの副作用を軽減することが臨床上の大きな課題となっている。フランス・University of LilleのEdmone Dewaeles氏らは、パーキンソン病治療薬のアデノシンA2A受容体拮抗薬イストラデフィリンがシスプラチンによる腎毒性および末梢神経障害性疼痛を軽減し、さらに同薬の抗腫瘍効果を増強することがマウスを用いた実験で示されたと J Clin Invest2022; 132: e152924)に発表した。

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