熱中症患者への生食輸液量はAKI発症と関連

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 救急科入院患者に対する急速輸液において、生理食塩水は緩衝化晶質液と比べ腎機能関連有害事象の発生率が高いことを示唆する報告がある一方で、緩衝化晶質液に優越性は認められなかったとするランダム化比較試験も報告されており、依然として議論が続いている。また、熱中症のような特定の病態に限った場合の影響は明確でない。中国・The Second Affiliated Hospital of Zhejiang University School of MedicineのLan Chen氏らは、生理食塩水輸液量と熱中症患者の転帰の関連を検討する多施設共同後ろ向きコホート研究を行った結果、生理食塩水輸液量は急性腎障害(AKI)の発症率、集中治療室(ICU)入室率、ICU滞在日数および入院日数の有意な増加との関連が認められたとRen Fail2024; 46: 2294151)に報告した(関連記事「急速輸液、リンゲル液と生食で差なし」)。

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