エンザルタミドで前立腺がんの心血管リスク減

アビラテロンと比較したリアルワールド研究

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の治療には、第二世代抗アンドロゲン薬エンザルタミドやCYP17阻害薬アビラテロンなどのアンドロゲン受容体経路阻害薬(ARPI)が用いられる。ARPIには心血管系の副作用があり、これまで米食品医薬品局(FDA)の有害事象報告システム(FAERS)を用いたARPIと心血管イベントの不均衡解析結果が報告されているが(Clin Genitourin Cancer 2023; 21: 594-601.e2.)、実臨床におけるエビデンスは不足している。そこで岐阜薬科大学病院薬学研究室の増田陸人氏らは、JMDC医療機関データベースを用いた後ろ向きリアルワールド研究を実施。アビラテロン群に比べ、エンザルタミド群では心血管イベントの発生リスクが低かったと、Oncology2024年8月14日オンライン版)に発表した。(関連記事「3剤併用療法で変わる前立腺がん治療」)

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