うっ血性心不全(CHF)患者の主な死因として心臓突然死(SCD)があり、植え込み型除細動器(ICD)によりSCDリスクが低下することが知られている。しかし、ICD適応外例や植え込み後に不整脈が検知されず作動しない例が存在する実状に鑑みると、リスクの層別化が十分とはいえない。そこで、藤田医科大学ばんたね病院循環器内科准教授の祖父江嘉洋氏らは、CHF患者を対象に前向きコホート研究を実施。推算糸球体濾過量(eGFR)がSCDの独立した予測因子であることを明らかにしたと、ESC Heart Fail(2024年6月10日オンライン版)に発表した。(関連記事「ICDの一次予防適応、診療報酬算定に期待」)