問題飲酒者はノンアルでの減酒効果が限定的

筑波大・国内RCTの二次解析

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 過度のアルコール摂取は健康に悪影響を及ぼすことから、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)の「目標3.全ての人に健康と福祉を」にもアルコールの有害な使用の低減が含まれる。ノンアルコール飲料の摂取は飲酒量の減少効果が期待されるが、アルコール問題の重症度との関連を示す客観的データは不足している。筑波大学体育系/健幸ライフスタイル開発研究センターの土橋祥平氏、同大学医学医療系准教授/同センターセンター長の吉本尚氏らは、アルコール使用障害同定テスト(AUDIT:最大40点、8点以上で問題飲酒者)に着目。昨年(2023年)、20歳以上の成人123例を対象に行ったランダム化比較試験(RCT)の二次解析を実施し、AUDITスコアが大きいほどノンアルコール飲料による減酒効果が減弱することを明らかにしたと、BMC Med(2024; 22: 424)に発表した。(関連記事「ノンアルでの減酒介入、反応に男女で差」)

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