原因不明の流産を繰り返す不育症女性の約20%が、血栓症や流産などの原因となる自己抗体陽性とされる。神戸大学大学院産科婦人科学分野特命教授の谷村憲司氏らは、妊娠転帰の改善と関連する治療法を検討した国内多施設前向き観察研究を実施。その結果、低用量アスピリン(LDA)とヘパリン(UFH)を用いた治療により生児獲得率が上昇し、妊娠高血圧症候群などの発症率も低下したとFront Immunol(2024年9月26日オンライン版)に報告した。