大阪医科薬科大学・臨床薬学教育研究センターの小猿真理子氏らは、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が提供する医薬品副作用データベース(JADER)のデータを解析した結果、抗血小板薬として広く用いられているP2Y12受容体阻害薬クロピドグレルおよびプラスグレルの実臨床における副作用プロファイルの違いが初めて示されたとVasc Health Risk Manag(2024; 20: 415-420)に発表した。両薬とも出血性合併症の報告が多かったが、クロピドグレルでは間質性肺疾患、肝機能異常、肝細胞障害がプラスグレルと比べて多かった(関連記事「第Ⅹa因子阻害薬3剤に間質性肺炎のリスク」)。