緑内障は日本における失明の最大の原因である。眼圧を下げることで進行を抑制できるが、日本人は眼圧が正常範囲のまま進行する正常眼圧緑内障(NTG)患者が約7割を占めるとの報告があり、早期発見のために眼圧以外の原因の特定が望まれている。広島大学病院眼科准教授の廣岡一行氏らは原発性アルドステロン症(PA)に着目し、高血圧患者を対象に多施設共同横断研究を実施。PAはNTGの危険因子であることを明らかにしたと、Am J Ophthalmol(2024; 269: 339-345)に発表した。(関連記事「原発性アルドステロン症で認知症リスク上昇」「高頻度・多量の飲酒で緑内障リスク上昇」)