糖尿病治療において、血糖コントロールは細小血管障害および動脈硬化性疾患の発症・進展予防に重要な役割を果たす。血糖コントロールの指標として、従来HbA1cが広く用いられてきたが、昨今では食後高血糖や低血糖を含む血糖変動を詳細に評価できる持続グルコース測定(CGM)が注目されている。兵庫医科大学糖尿病内分泌・免疫内科学特別招聘教授/楠医院院長の楠宜樹氏は、CGM由来の指標と血管合併症との関連について第39回日本糖尿病合併症学会(10月4~5日)で概説。血糖変動を評価するポイントを示した(関連記事「アプリで糖尿病予備軍の血糖変動が改善」)。