成人のロコモティブシンドローム(ロコモ)有病率は非常に高く、深刻な問題となっているが、子供の筋力低下も増えており、子供の運動器機能の低下(子どもロコモ)も看過できない。和歌山県立医科大学整形外科学講座の寺口真年氏は、子どもロコモおよび生活習慣に着目して骨密度低下の要因を検討した大規模コホート研究KID locomo study(Katsuragi Integrated Defense for Locomotive Syndrome in Children Study)の結果を第26回日本骨粗鬆症学会(10月11~13日)で報告。「小児の19.1%で骨密度が低下していた。要因として、ローレル指数低値、短い睡眠時間、子どもロコモ、長時間のスクリーンタイムが考えられる」と述べた。(関連記事「日本人骨粗鬆症性骨折の死亡は公表値の19倍」)