福島県立医科大学会津医療センター漢方医学講座准教授の畝田一司氏らは、国内の医師を対象にオンライン調査を実施し、漢方診療の実態と課題について検討。その結果、日常診療に漢方薬を活用している医師は約9割と多かった半面、漢方医学的診断である「証」に準拠しない漢方診療が行われるケースも多く、漢方薬の処方を支援するシステムや教育体制の充実などが求められるとTradit Kampo Med(2024; 11: 156-166)に報告した。(関連記事「漢方薬の副作用、注意点と対処法」)