アルツハイマー病(AD)による軽度認知障害(MCI)および軽度の認知症治療薬として2023年に米国において世界で初めて実用化され、日本でも同年9月に承認されたヒト化抗ヒト可溶性アミロイドβ(Aβ)凝集体モノクローナル抗体レカネマブ。認知症の進行抑制には早期の発見・診断が重要となるが、島しょ部では認知症診断治療プロセスの脆弱さをはじめ、多くの課題が山積している。うむやすみゃあす・ん診療所(沖縄県宮古島市)院長/沖縄県認知症疾患医療センターの竹井太氏は、宮古島を例に挙げて離島医療におけるレカネマブ普及の現状と今後の課題を第43回日本認知症学会(2024年11月21~23日)で報告。島内外の連携および協力体制強化の必要性を訴えた。(関連記事「医療崩壊も!? 日本の医師数は本当に足りているのか」「レカネマブ、早期アルツハイマー病への継続投与で益」)