統合失調症、2度目の再発予防はクロザピン一択

現行ガイドラインに抵触するフィンランド研究

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 初回エピソード統合失調症患者の大半は抗精神病薬により寛解が得られるが、再発後の治療は依然として難しい。抗精神病薬の治療効果は罹病期間の長期化や再発を繰りかえすことで低下し、特に2度目の再発後は再発予防効果が大きく低下する(Lancet Psychiatry 2022; 9:271-279)。フィンランド・University of Eastern FinlandのHeidi Taipale氏らは、初回エピソード統合失調症で入院/退院後、再発した患者の治療内容を検討した結果、2度目の再発リスクは、抗精神病薬をクロザピンに変更した患者群で最も低かったLancet Psychiatry2025; 12: 122-130)に報告した。現行ガイドラインに抵触する結果で、波紋を呼びそうだ。(関連記事:「クロザピンを有効かつ適正に使うポイント」「抗精神病薬の長期使用の安全性を確認」)

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