〔ASCO-GU 2025速報〕タラゾパリブ+エンザルタミドで転移性去勢抵抗性前立腺がんのOS延長

TALAPRO-2試験の最終結果

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〔編集部から〕2025年2月13〜15日に行われた米国臨床腫瘍学会泌尿器がんシンポジウム(ASCO-GU 2025)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

メインイメージ
(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    米国臨床腫瘍学会泌尿器がんシンポジウム(ASCO-GU 2025)
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会期:2025年2月13〜15日

演者:Neeraj Agarwal氏(米・Huntsman Cancer Institute at the University of Utah)

背景

  • 実臨床において、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者のOS中央値は3年未満、約半数は全身治療が1種類のみとされる
  • PARP阻害薬+アンドロゲン受容体経路阻害薬(ARPI)の併用は同種組み換え修復(HRR)遺伝子変異のないmCRPCに有用であることが、前臨床試験で報告されている
  • 第Ⅲ相試験TALAPRO-2では主要評価項目を達成。HRR遺伝子変異の有無を問わず、mCRPC患者における一次治療として、プラセボ+エンザルタミド群に比べ、タラゾパリブ+エンザルタミド群で、放射線学的無増悪生存(rPFS)が改善した(ASCO 2023で報告)
  • 今回はOS、rPFSの長期追跡結果、HRR遺伝子変異の有無を問わない集団(コホート1)における安全性などの最終結果が報告された

試験概要

試験概要の図表
組み入れ基準
①mCRPC、②全身状態(ECOG PS)0または1、③アンドロゲン除去療法を実施中
主要評価項目
盲検下独立中央判定(BICR)による画像診断に基づくrPFS ※ASCO 2023で報告済み
主要副次評価項目
OS
その他の副次評価項目
BICRによるrPFS(2024年9月3日までの長期追跡)、安全性 など

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