〔ASCO-GU 2025速報〕PSMA標的療法+抗アンドロゲン薬、OSへのメリット大

第Ⅲ相VISION試験の二次解析

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2025年2月13〜15日に行われた米国臨床腫瘍学会泌尿器がんシンポジウム(ASCO-GU 2025)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

メインイメージ
(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    米国臨床腫瘍学会泌尿器がんシンポジウム(ASCO-GU 2025)
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会期:2025年2月13〜15日

演者:Omid Yazdanpanah氏(米・ University of California)

背景

  • 転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者に対する前立腺特異的膜抗原(PSMA)を標的とした放射性リガンド療法[177Lu]Lu-PSMA-617(177Lu-PSMA-617)の有効性と安全性を検討した非盲検第Ⅲ相ランダム化比較試験VISIONでは、プロトコルで認められた標準治療(SoC)単独と比べ、177Lu-PSMA-617+SoC併用で放射線学的無増悪生存(rPFS、8.7カ月 vs. 3.4カ月、P<0.001)および全生存(OS、15.3カ月 vs. 11.3カ月、P<0.001)が有意に改善することが示された
  • 177Lu-PSMA-617+SoC群の約半数(289/551例、52.5%)に、SoCとしてアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARPI)が投与された
  • しかし、177Lu-PSMA-617+SoC群のARPI追加による治療結果への影響は不明
  • 今回、177Lu-PSMA-617+SoC群におけるARPI追加の影響を検討するため、ARPI投与例と非ARPI投与例を比較したVISION試験の二次解析の結果が報告された

試験概要

試験概要の図表
組み入れ基準
①成人mCRPC、②PSMA陽性、③1レジメン以上のARPIおよび1〜2レジメンのタキサン系薬の治療歴あり
主要評価項目
PSA 50(ベースラインから50%以上の低下)、PSA無増悪生存(PSA-PFS、ベースラインからPSA悪化または死亡までの期間)
副次評価項目
rPFS、OS、安全性

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