小児肥満は世界的に急増しており、2035年までに5~19歳の肥満率は、女子で18%、男子で20%に達すると推算されている。一方で、小児肥満の治療が、肥満関連のイベントに与える長期的な影響に関し、データは限定的である。スウェーデン・Karolinska InstitutetのResthie R. Putri氏らは、小児肥満治療が、若年成人期の重要な健康アウトカムに与える長期的な影響を、肥満治療に対する反応別に評価する前向きコホート研究を実施。肥満治療に対する反応が良好な場合、2型糖尿病や脂質異常症、早期死亡などの肥満関連イベントリスクが著明に低下することが分かった。詳細はJAMA Pediatr(2025年1月21日オンライン版)に掲載された(関連記事「6~11歳の肥満小児の減量にリラグルチドが有効」)。