〔編集部から〕2025年2月13〜15日に行われた米国臨床腫瘍学会泌尿器がんシンポジウム(ASCO-GU 2025)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。 (Infographic ©️Medical Tribune) 学会名:米国臨床腫瘍学会泌尿器がんシンポジウム(ASCO-GU 2025) 学会レポート一覧を見る 会期:2025年2月13〜15日 演者:Laurence Albiges氏(フランス・Gustave Roussyがん研究所) 背景 淡明細胞型腎細胞がん(ccRCC)の一次治療では、抗PD-1抗体ベースのレジメンで高い奏効率が得られるものの、患者の約70%が4年以内に進行する ccRCCの二次治療以降では主に単剤療法が行われるが、併用療法のベネフィットが期待されている 今回、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、VEGFチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の治療歴がある進行ccRCCを対象に併用療法を評価する非盲検第Ⅰ/Ⅱ相試験KEYMAKER-U03 Substudy 03B試験が行われ、ペムブロリズマブ+HIF-2α阻害薬belzutifan併用療法、レンバチニブ+belzutifan併用療法、ペムブロリズマブ+レンバチニブ併用療法を比較した結果が報告された 試験概要 組み入れ基準 ①局所進行・転移性ccRCCと診断済み、②抗PD-1/PD-L1抗体(VEGF-TKI投与後または併用)投与後に病勢が進行、③カルノフスキー指数(KPS)が70%以上―など 介入 B4群:ペムブロリズマブ400mgを6週ごと+belzutifan 120mgを1日1回、B5群:レンバチニブ20mgを1日1回+belzutifan 120mgを1日1回、対照群:ペムブロリズマブ400mgを6週ごと+レンバチニブ20mgを1日1回 主要評価項目 全奏効率(ORR)、安全性 副次評価項目 奏効期間(DOR)、臨床的有用率(CBR)、無増悪生存(PFS)、全生存(OS) <!-- 最初に読み込みたいリセットCSS(Destyle.css)を先に読み込みます -->