抗血小板薬プラスグレルは虚血性脳血管障害後の再発抑制を適応症として承認されているが、発症7日以内の急性期におけるエビデンスは十分でない。自治医科大学内科学講座神経内科学部門主任教授の藤本茂氏は、急性期のアテローム血栓性脳梗塞または高リスク一過性脳虚血発作(TIA)の患者を対象に、クロピドグレルを対照薬としてプラスグレルの有効性と安全性を評価するランダム化比較試験ACUTE-PRASの結果をSTROKE 2025(3月6~8日)で報告。クロピドグレル群と比べ、プラスグレル群で血小板凝集能(PRU)が有意に低下したことから、「プラスグレルは急性期における新たな治療戦略になりうる」と述べた。