〔ACC.25速報〕鉄欠乏症伴う心不全にカルボキシマルトース第二鉄が有効

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〔編集部から〕2025年3月29〜31日に行われた第74回米国心臓病学会(ACC.25)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

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(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    第74回米国心臓病学会(ACC.25)
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会期:2025年3月29〜31日

演者:Stefan D. Anker氏(ドイツ・Deutsches Herzzentrum der Charité)

背景

  • 鉄欠乏症を伴う心不全に対する静脈内鉄投与(iv-iron)の有効性は不明である
  • 同患者に対するカルボキシマルトース第二鉄(FCM)の有効性と安全性をランダム化比較試験(RCT)FAIR-HF2で評価する

試験概要

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組み入れ基準
①左室駆出率(LVEF)45%未満かつヘモグロビン値9.5~14.0g/dL
②血清フェリチン値100ng/mL未満/同100~299ng/mLかつトランスフェリン飽和度(TSAT)20%未満
③過去12カ月以内に心不全による入院/歩行安定性ありかつB型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)値100pg/mL超/N末端プロBNP(NT-proBNP)値300pg/mL超
主要評価項目
①心血管疾患死/心不全による初回入院までの時間
②心不全による入院(再発率)
③TSAT 20%未満のサブグループにおける心血管疾患死/心不全による初回入院までの時間
副次評価項目
ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類、EuroQol-5 Dimension(EQ-5D)スコア、患者による全体的な健康状態評価、6分間歩行試験のスコア(それぞれベースラインから12カ月経過時点)

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