〔ACC.25速報〕ゼップバウンド、CKDの有無を問わず肥満HFpEFに有効

SUMMIT試験:追加解析

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2025年3月29〜31日に行われた第74回米国心臓病学会(ACC.25)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

メインイメージ
(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    第74回米国心臓病学会(ACC.25)
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会期:2025年3月29〜31日

演者:Milton Packer氏(米・Baylor University Medical Center)

背景

  • プラセボ対照国際多施設共同試験SUMMITの主解析では、左室駆出率(LVEF)が保たれた心不全(HFpEF)合併の肥満症患者に対するGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(商品名ゼップバウンド)の有効性が報告されている(関連記事「チルゼパチドで肥満HFpEFのイベント減少」)
  • 今回は、シスタチンCまたはクレアチニンに基づく推算糸球体濾過量(eGFR)で評価した慢性腎臓病(CKD)の有無別に解析を実施
  • 主要評価項目である、心血管死または心不全増悪(入院、静注薬の緊急投与、経口利尿薬の増量)の複合、52週時におけるカンザスシティ心筋症質問票-臨床サマリースコア(KCCQ-CSS:0~100点、高スコアほどQOL良好)のベースラインからの変化、副次評価項目である52週時点における6分間歩行距離(6MD)、体重、高感度C反応性蛋白(hsCRP)、eGFRの変化などが報告された

試験概要

試験概要の図表
組み入れ基準
①40歳以上、②LVEF 50%以上かつBMI 30以上、③左房拡大、左室充満圧の上昇、洞調律下でN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)200pg/mL超または心房細動下で600pg/mL超のうち1つ以上を満たす、④6MD 100m以上425m以下、⑤KCCQ-CSS 80点以下、⑥過去12カ月以内に心不全の増悪歴があるまたはeGFR 70mL/分/1.73m²未満-の慢性心不全患者
主要評価項目
心血管死または心不全増悪の複合、52週時におけるKCCQ-CSSのベースラインからの変化
副次評価項目
52週時点における6MD、体重、hsCRP、eGFRの変化など

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