外科は労働環境の厳しさから敬遠する若手医師が多く、20年後には消化器外科医が現在の半数まで減少すると予測されている。他方、近年は女性外科医が増えており、男性医師もワークライフバランスを重視する傾向にあることから、外科医不足への対応として労働環境の改善や柔軟な働き方の重要性が指摘されている。第125回日本外科学会(4月10~12日)では「外科医不足にどう対応すべきか」をテーマにシンポジウムを開催。大阪医科薬科大学一般・消化器外科の河野恵美子氏は、男女の執刀機会の均等化やキャリアパスの見直しなど、令和時代に必要とされる具体的な取り組みおよび国民的議論の必要性を呼びかけた。