機器メーカーも医師の負担軽減に配慮

第65回日本呼吸器学会・企業展示ブース

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 2025年4月11〜13日に東京国際フォーラムで行われた第65回日本呼吸器学会では、企業ブースにおいて医療機器メーカーが在宅医療、災害時の対応、医師の働き方改革などの観点から自社製品を展示した。各ブースには多くの参加者が訪れ、活発な質疑が行われた。

災害時の患者支援システムに注目

 在宅医療における災害時の課題として主に挙げられるのが、医療機器の電源確保と患者所在の把握である。前者については人工呼吸器などへの電源供給に有用な医療用無停電電源装置(UPS) 、後者については支援システムに参加者の関心が集まった。

 中でも帝人ファーマが提供している災害対応支援マップシステム「Disaster Mapping Assistant Partner(D-MAP)」は、在宅酸素療法などを受けている患者の位置情報を発災時にリストアップし、対象エリアの同社担当者にメールを配信。患者の安否確認と医療機関への状況報告に有用だという。

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 医師の働き方改革という点で注目が集まったのが、フィリップスのホルター心電計「ePatch」である。患者が自宅で記録した心電図データを同社の臨床検査技師が解析しレポート化するため、医師の負担軽減が期待できる。

 展示内容からは、総じて「災害対応」と「業務の効率化」の両立を目指す各メーカーの姿勢がうかがわれた。

(第65回日本呼吸器学会取材班)

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