心血管疾患の発症が季節と気温が影響することはよく知られており、気温低下の2~6日後に急性冠症候群(ACS)リスクが高まるという大規模研究の報告もある(J Am Coll Cardiol 2024; 84: 1149-1159)。しかし、気温と冠動脈プラーク破綻の関連はあまり検討されていない。広島市民病院循環器内科の見越正礼氏らは、急性心筋梗塞(AMI)患者を対象に季節ごとの気温パラメータと冠動脈プラーク破綻の関連について検討し、その結果を第89回日本循環器学会(3月28~30日)で発表。「冬季における前日からの気温上昇が冠動脈プラーク破綻に関連していた」と報告した。