全身性エリテマトーデス(SLE)患者では、疾患活動性のコントロール不良、再燃、長期にわたるグルココルチコイド(GC)治療により、不可逆的な臓器障害が蓄積される。カナダ・Schroeder Arthritis InstituteのZahi Touma氏らは、中等度~重度の活動性成人SLE患者に対する標準治療+Ⅰ型インターフェロン(IFN)受容体拮抗薬アニフロルマブ併用療法の有効性を検討した臨床試験3件とリアルワールドで標準治療を受けた対照群で臓器障害の抑制効果を検討する後ろ向き研究を実施。対照群と比べ、アニフロルマブ群では臓器障害の程度が有意に低く、208週までに臓器障害が進行するリスクが有意に60%低かったとの結果をAnn Rheum Dis(2025; 84: 767-776)に報告した(関連記事「薬剤選択肢が広がるSLE治療の新展開」)。