手術の精度向上と効率化を両立する各種ソリューションが展示

第45回日本脳神経外科コングレス・企業展示ブース

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 2025年5月15〜18日、パシフィコ横浜で第45回日本脳神経外科コングレスが開催され、企業展示ブースも活況を示した。各社が最新の機器を展示する中、手術の精度向上と技術の平準化、現場の効率化を支える最先端ソリューションに注目が集まった。

複数の臨床データが眼前で統一化

 株式会社Kompathの3DCGシミュレーションソフトウェア「GRID」は、複雑な脳の構造をリアルに再現し、術者のトレーニングや術前の効率的なシミュレーションが可能に。従来、術前に血管と神経の癒着状態が不明瞭であるため術者が手術に踏み切れない場合も少なくなかったが、GRIDによる画像処理でアプローチ可能となるケースもあるという。

 ブレインラボ株式会社の手術ナビゲーションシステム「Curve」シリーズは、リアルタイムでの精密なガイドや他の医療機器との連動を通じ、術中のナビゲーションを支援する。

 ライカマイクロシステムズ株式会社のオールインワン術中可視化ヘッドセット「MyVeo」では、術中の臨床判断に必要な情報が1つの視点に統一化されるため、スムーズな手術が可能となる。同社のブースでは、性能を体験した参加者が担当者へ有用性を質問する様子が見られた。

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 日本ストライカー株式会社は、開頭から閉頭までをシームレスにサポートするトータルソリューションを展示。担当者からは、「高い精度や効率化が求められる脳神経外科医のパートナーとして、革新的な製品はもちろん、使い方、原理も含めて医師への研修機会を提供することによって医療の質向上に貢献したい」といった声が聞かれた。

(第45回日本脳神経外科コングレス取材班)

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