肥満は心血管疾患や糖尿病など多くの疾患の危険因子である。皮膚疾患も肥満により引き起こされるケースがあるものの、他疾患よりも過小評価されがちで、しばしば対応が遅れることがある。イタリア・IRCCS Istituto Auxologico ItalianoのFranca Pera氏らは、皮膚疾患の中でも見逃されがちな間擦疹について重度肥満患者を対象に検討を実施。これまで実態が不明であった重度肥満患者における間擦疹の頻度や特徴を明らかにするとともに、銀を含有した吸湿発散性繊維(moisture-wicking fabric;MWF)による治療が従来治療より有効だったことをJ Cosmet Dermatol( 2025; 24: e70161)に報告した。(関連記事「肥満者で蜂窩織炎の発症リスクが上昇」)