〔ASCO 2025〕FLOTへのデュルバルマブ上乗せで進行胃がんのEFS改善

MATTERHORN試験

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2025年5月30日〜6月3日に行われた米国臨床腫瘍学会(ASCO 2025)より、注目演題の要点をレポートします。

メインイメージ
(Infographic ©️Medical Tribune)

会期:2025年5月30日〜6月3日

演者:Yelena Y. Janjigian氏(米・Memorial Sloan Kettering Cancer Center)

背景

  • 切除可能な局所進行胃がん/胃食道接合部がんに対する周術期標準療法は、フルオロウラシル(5-FU)+ホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル(FLOT)療法だが、再発率の高さが課題である
  • FLOT療法への抗PD-L1抗体デュルバルマブ上乗せの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験MATTERHORNの中間解析では、病理学的完全奏効(pCR)および無イベント生存(EFS)の有意な改善が示されている
  • 今回は、デュルバルマブ群とプラセボ群の有効性および安全性について、事前に計画された2回目の中間解析結果が報告された

試験概要

試験概要の図表
組み入れ基準
①切除可能な局所進行胃がん/胃食道接合部がん、②ステージⅡ~Ⅳa、③転移なし、④前治療歴なし、⑤全身状態(ECOG PS)0/1-など
介入
●デュルバルマブ群(474例):術前化学療法としてFLOT療法(2週間隔で4回)+デュルバルマブ1,500mgを4週間隔で2回投与。術後化学療法としてFLOT療法(2週間隔で4回)+デュルバルマブ1,500mgを4週間隔で2回投与し、その後はデュルバルマブ1,500mgを10回投与
●プラセボ群(474例):同様のレジメンでデュルバルマブの代わりにプラセボを投与
主要評価項目
EFS
副次評価項目
全生存(OS)、pCR、無病生存(DFS)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする