〔編集部から〕2025年5月30日〜6月3日に行われた米国臨床腫瘍学会(ASCO 2025)より、注目演題の要点をレポートします。 (Infographic ©️Medical Tribune) 学会名:米国臨床腫瘍学会(ASCO 2025) 学会レポート一覧を見る 会期:2025年5月30日〜6月3日 演者:Yelena Y. Janjigian氏(米・Memorial Sloan Kettering Cancer Center) 背景 切除可能な局所進行胃がん/胃食道接合部がんに対する周術期標準療法は、フルオロウラシル(5-FU)+ホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル(FLOT)療法だが、再発率の高さが課題である FLOT療法への抗PD-L1抗体デュルバルマブ上乗せの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験MATTERHORNの中間解析では、病理学的完全奏効(pCR)および無イベント生存(EFS)の有意な改善が示されている 今回は、デュルバルマブ群とプラセボ群の有効性および安全性について、事前に計画された2回目の中間解析結果が報告された 試験概要 組み入れ基準 ①切除可能な局所進行胃がん/胃食道接合部がん、②ステージⅡ~Ⅳa、③転移なし、④前治療歴なし、⑤全身状態(ECOG PS)0/1-など 介入 ●デュルバルマブ群(474例):術前化学療法としてFLOT療法(2週間隔で4回)+デュルバルマブ1,500mgを4週間隔で2回投与。術後化学療法としてFLOT療法(2週間隔で4回)+デュルバルマブ1,500mgを4週間隔で2回投与し、その後はデュルバルマブ1,500mgを10回投与●プラセボ群(474例):同様のレジメンでデュルバルマブの代わりにプラセボを投与 主要評価項目 EFS 副次評価項目 全生存(OS)、pCR、無病生存(DFS) <!-- 最初に読み込みたいリセットCSS(Destyle.css)を先に読み込みます -->