イプラグリフロジン、FLI高値例で有用性が高い

MASLD合併2型糖尿病患者対象RCTの事後解析

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 2型糖尿病に高頻度で合併する代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)。SGLT2阻害薬が有効とする報告がある一方、DPP-4阻害薬の効果は確立されていない。ただし、MASLDの重症度別に両薬を直接比較した研究は不足している。新潟大学医歯学総合病院内分泌代謝内科/同大学大学院地域医療健康学講座特任准教授の北澤勝氏は、2型糖尿病患者を対象にSGLT2阻害薬イプラグリフロジンとDPP-4阻害薬シタグリプチンの有効性を検討したランダム化比較試験(RCT)N-ISM StudyDiabetes Obes Metab 2021; 23: 811-821の事後解析を実施。脂肪肝指数(FLI)で定義した脂肪性肝疾患(SLD)の重症度に基づき比較した結果「DPP-4阻害薬と比べ、SGLT2阻害薬はFLI高値例でより有用である可能性が示唆された」と、第68回日本糖尿病学会(5月29~31日)で報告した。(関連記事「MASLDにSGLT2阻害薬は効く?鍵は飲酒量」)

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